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2013-05-19

荘厳~華燭の淫典~【質】初接吻

どの位の時間、花嫁専用車に揺られていただろう。
花嫁専用車は滑り込むように停車した。
どうやら目的の地に着いたようである。
車中、旦那様が背中を支えてくれていたとはいえ、掛下文庫を潰さないように気を使うのは並大抵な苦労ではなかった。
高い草履を履いていて足も伸ばせないため胸やお腹が窮屈な事この上なく、しかも掛下帯の締め付けの苦しさで気が遠くなりそうになる。
その苦しさの中、みゆきは白無垢姿で花嫁専用車に花嫁として乗っている実感を噛み締めていた。
「さぞかし大変だったでしょう。着きましたよ、みゆき様」
ドアが開き屋根が開き、みゆきは手綱を放した。
立ち上がろうとして、一瞬立ちくらみがしてよろめいた。
「みゆき大丈夫か?ゆっくり立ちなさい」
「すいません、旦那様」
みゆきはいったん腰を下ろしてから、今一度ゆっくりと立ち上がった。
優一と京香が手で支えてくれて、ゆっくりと地面に降り立つ。
俯き加減の顔を上げると、みゆきの視界には一軒のひなびた旅館が映っていた。
以外であった。
(えっ?ここ・・・)
愛する殿方と愛の契りを結ぶ場とは思えなかった。
確かに建物は大きい。
だが古過ぎる。
ちょっぴりがっかりした。
落胆した気持ちを気付かれないよう俯き加減で歩を進めて行く。
京香に手を引かれ、みゆきは旅館の玄関へと入っていく。
「お待ちしておりました、花嫁様」
白い着物姿の女性がみゆきを出迎えた。
40代位に見える、その女性はこの旅館の女将なのだろう。
ふと、みゆきはそう思った。
京香に草履を脱がして貰い、玄関を上がる。
女将に案内され廊下を歩いていると、この旅館が外観に似て使わず由緒高い趣のある旅館である事に気付いた。
みゆきは期待感を取り戻しつつあった。
このような格調高い旅館なら愛の契りを結ぶに相応しいと思ったからだ。
「こちらへどうぞ」
女将に案内され入った和室。
「いったんこの部屋でおまちくださいませね」
「それでは後程」
女将と京香が部屋を出て行った。
期せずして旦那様と二人になった。
「みゆきよ・・・や;つと二人きりになれたな」
みゆきは恥ずかしくて、思わず俯いてしまった。
その刹那、顎を手で上へ向けられた。
不意に唇を奪われていた。
思いもよらずに訪れた愛する方との初接吻。
みゆきの唇が震えた。
次の瞬間、みゆきの目尻から一筋の涙が溢れ、頬をつたっていた。
嬉しかった。
嬉しくて嬉しくてたまらなかった。
旦那様の唇が強く押し当てられてくる。
みゆきもそれに応えた。
やがて旦那様の舌がみゆきの口中に侵入してきた。
絡め取られるみゆきの舌。
みゆきはされるがまま。
熱い熱い深舌接吻。
チュッチュチュ
口元からは音が漏れてくる。
激しい激しい深舌接吻。
愛する殿方の絶妙な舌使いに、みゆきは徐々に翻弄されていく。
フンフウン
頭の中が真っ白になっていくが、無意識に無我夢中になって舌を絡めていく。
今度は唾液が流し込まれてきた。
ウンウン
一滴も残さじと喉を鳴らして飲み込んでいく。
その光景は、はしたない花嫁としか言いようがない。
知らず知らずの内にみゆきの股間は膨れ上がっていた。
その先端からは液体が滲み出ているのを感じてはいたが、そんな事はお構いなし。
だがそれを感づかれた訳ではないだろうが、思わぬ事が起こったのだった。
2013-05-18

荘厳~華燭の淫典~【陸】花嫁専用車

移動に使用する車には、前後、左右、天井に寿マークが付いていた。
「それではお車にお乗りください」
旦那様が助手席の後部座席に乗り、みゆきも運転席の後部座席に乗り込もうとすると屋根が上に開いた。
「あらっ」
「みゆき、この車は花嫁専用車なんだよ」
「社長は花嫁様が移動する際、少しでも楽が出来るようにと無理言って、この花嫁専用車をチャーターなされたのですよ」
これならば綿帽子を気にせずに車に乗り込む事が出来る。
「旦那様・・・みゆきの為に・・・」
みゆきはぐっとこみあげてくるものをこらえて御礼を言った。
「有難うございます。みゆきのような不束者のここまでしてくださって・・・」
「言うな!みゆきよ。当たり前の事をしたまでだ。それよりも乗りなさい」
「はい」
みゆきは京香に手を取られ車に乗り込んだ。
運転席の背に花嫁が安定しやすいように掴む為の手綱が用意してあった。
みゆきは御嫁入の実感に身震いした。
車のドアを閉めると、京香は運転席に乗り込んだ。
(留袖で運転するの?)
みゆきは驚いた。
「心配するなみゆき。京香の運転の上手さは私が保障しよう」
「はい。わかりました旦那様」
「どうぞ花嫁様」
車は美遊姫神社を出た。
向かう先は今宵、初夜を迎える場所なのだろう。
社長と呼んだ京香が気にはなっていたが、みゆきは気持ちを切り替えて、愛する旦那様と契りを結ぶ場へ想いを馳せた。
移動中の車内で、みゆきの背の辺り(帯山)には、ずっと手が添えられている。
みゆきが少しでも楽でいられるようにとの優一の配慮であった。
旦那様の心遣いに、みゆきは感謝するばかり。
(全てを捨てて、この方に嫁ぐと決めて本当に良かった。わたしは幸せだ。私程、幸せな花嫁はいるのだろうか・・・)
「みゆき大変だろうが、暫しの辛抱だからな」
「旦那様、御心配なさらないでください。旦那様が隣にいてくださるだけで、みゆきは何事にも耐える事が出来ます」
「そうか。その想いに今宵は充分に応えようぞ」
「嬉しゅうございます」
旦那様の寵愛を受ける場まで、旦那様の言う通りもう暫しであった。
2013-05-12

荘厳~華燭の淫典~【伍】婚礼写真

本来ならば式が終わると挙式の参列者全員と新郎新婦での記念撮影が行なわれるのだが、優一とみゆきは新郎新婦だけで式を挙げたので夫婦二人での記念撮影となる。
屋外での婚礼記念写真。
また野次馬が集まってきた。
遠慮がちではあるが、皆思い思いに携帯やデジカメで花婿と花嫁を撮影している。
みゆきにはそれが思いの外心地良い。
それは自分が綺麗な花嫁だと認められた証であるからだ。
続いて色打掛での撮影。
みゆきが選んだ赤の色打掛。
綿帽子を外し、角隠しが文金高島田に覆っていく。
「打掛姿も綺麗ね~」
また称賛の声が上がる。
御礼を言いたい気持ちを抑えて撮影に没頭する。
婚礼記念写真の撮影が終わった。
いったん控室のある建物へ戻らなければならない。
赤4                                
赤5
赤6-2
名残惜しかった。
これで着替えた後は・・・初夜を迎えるホテルに移動すると考えていたからだ。
いったん旦那様と別れて、控室に戻る
赤い打掛を脱ぐと同時に脱力感に襲われた。
まだ着ていたかった・・・)
椅子に座り角隠しを外し、いよいよ掛下も脱がなければならない。
角隠25
急に寂しくなってきた。
扇子を手に持ち広げてみたりした。
時間稼ぎにもならない細やかな抵抗であった。
無4          無5
その時思わぬ事が起こった。
文金高島田へ綿帽子が被せられたのである。
「えっ?」
「花嫁様、お立ちになってくださいませ」
「花嫁仕度を解くのに、何故綿帽子を・・・」
「これから今一度白無垢を纏われるからですよ」
「お着替えは?」
「これから移動先へ参られますが、旦那様より綿帽子の白無垢でと仰せつかっております」
「旦那様が・・・」
サプライズであった。
まだ和装花嫁姿でいられるのだ。
嬉しかった。
(旦那様、御有難う御座います)
みゆきは心で御礼を言った。
仕度を終えると綿帽子の白無垢姿で、再度介添人に手を引かれ外へ出た。
裏赤綿32
裏赤綿33-2
裏赤綿34-2
石畳の回廊に敷かれた赤い毛氈の上を歩いた時よりも、陽の光が眩しく感じられた。
旦那様がお車の前でお待ちになられていた。
「旦那様、お待たせしてしまいまして申し訳ごさいません」
そこへ留袖姿の女性が現れた。
まだ若いであろう女性に留袖は良く似合っていた。
「本日はおめでとうございます」
声を聞いて、みゆきははっとした。
(私と同じ?)
そう、その留袖姿はみゆきと同じ女装娘だったのだ。
「この後お世話をさせて頂きます京香と申します」
訝しげに思いながらも、みゆきは頭を下げた。
「よろしくお願い致します」
旦那様を見ると、ニヤッと笑っていた。
(一体この人は?)
みゆきは気になって仕方なかったが、聞く訳にはいかない。
いや聞く勇気がなかったのであった。
2013-05-12

荘厳~華燭の淫典~【肆】神前式

飽きもせずに一心不乱に疑似フェラチオを繰り返すみゆき。
愛する方にご満足して頂きたい。
その一心であった。
どの位経ったであろうか、控室のドアをノックする音がした。
ノックの音で我に返ったみゆき。
「どうぞ・・・」
「失礼致します」
狼狽えずにはいられなかった。
(まさかとは思うが見られてはいなかっただろうか・・・)
顔が紅潮したような気がした。
白粉で塗られていなかったら赤面した顔を見られていただろう。
「本日介添人を務めさせて頂きます・・・でございます」
「みゆきと申します。今日一日よろしくお願い致します」
みゆきは俯き加減に挨拶をした。
1.png
「そろそろお式のお時間ですので、綿帽子をお付けになりましょう」
再度ノックの音がした。
続いて花嫁化粧を担当した女性が入ってきた。
手に持った木箱の中には真っ白な鶴の模様入りの綿帽子が入っていた。
「さあ綿帽子を」
「はい」
綿帽子が文金高島田を覆っていく。
熱くなる胸が心地よかった。
「綺麗な綿帽子の花嫁様です事」
鏡を見たみゆき。
鏡には、それはそれは素敵な綿帽子の花嫁さんが映し出されていた。
綿38
「本当に素敵な花嫁様。綿帽子が良くお似合いですわ」
「恥ずかしい・・・」
みゆきは誉め言葉に恥ずかしかくなり俯いかずにはいられなかった。
「恥ずかしいだなんてねぇ」
「俯いてしまわれて、本当に恥ずかしいのですね」
「今時、稀有な奥ゆかしい花嫁様だわ」
「さあお顔をお上げになってください」
みゆきはゆっくりと顔を上げたが、やはり恥ずかしくて左手でそっと顔を隠そうとした。
99.png
「その仕草が、本当に奥ゆかしいですわ」
みゆきは嬉しくなってしまった。
本当の女性の花嫁にも負けない様な気がしたのだ。
(優一様、みゆきはお淑やかで、愛する旦那様に甲斐甲斐しくお仕えする古風な妻になります)
二人に絆された訳ではないが、みゆきは愛する方を想い、心に誓うのであった。
「それではお式に向かいましょう。新郎もおまちですよ」
介添人に手を取られ、みゆきはゆっくりと立ち上がった。
裏赤綿56
裏赤綿57
綿
控室を出て廊下を歩き、玄関まで来ると新郎が待っていた。
「お待たせ致しまして大変申し訳ございません」
「おお!みゆきよ!綿帽子が良く似合うぞ!何て素敵な花嫁なんだ!」
新郎は興奮気味に叫んでいた。
「いかんいかん。場所も弁えず大声を上げてしまった。それもこれもみゆきが余りにも素敵な花嫁姿を見せるからだぞ。フフフ」
「クスクス」
新郎の燥ぎぶりに、みゆきの顔もほころんだ。
「みゆき、それでは参るぞ」
「はい」
玄関を出て、手水の儀でお清めをする。
みゆきは水の冷たさに身が引き締まる思いだった。
二人の前に式を司る神職が現れた。
新郎新婦は深々と頭を垂れた。
大太鼓の音が響き渡り、楽人が天空に奏でる雅楽の調べが鳴り響く中、神職を先頭に巫女に朱傘を添えられ新郎新婦は石畳の回廊に敷かれた赤い毛氈上を歩を進めていく。
厳かな雰囲気を醸し出す花嫁行列。
介添人んに手を引かれ静々とゆっくりと前へと進む花嫁。
みゆきが夢にまで見た晴れ舞台。
この日は祭日という事もあり、多くの参拝客が訪れていた。
「素敵!」
「綺麗な花嫁さんね」
「私も結婚式は白無垢にしようかなー」
集まってきた野次馬から上がる声がみゆきの花嫁心をくすぐった。
ちらっと新郎を見た。
前を向く新郎の顔が凛々しかった。
(貴女は世界一幸せな花嫁なのよ、みゆき)
みゆきは自分自身に言い聞かせていた。
群がる参拝客の間を抜け神殿の前まで辿り着いた。
新郎新婦が頭を下げると、神職が祓詞を奏上し大麻を左右に振る。
古式ゆかしい神前結婚式が幕を開けた。
神殿に入ると、神前に向かって新郎は右、新婦は左に着座。
漂う神聖な空気に、みゆきは心の中まで研ぎ澄まされていくようであった。
神職が神に二人の結婚を報告。
末長い幸せの祈りを込めた祝詞を奏上した。
いよいよ誓盃の儀である。
みゆきの緊張は急激に高まった。
三三九度を迎えたからだ。
夫婦の契りを交わす三々九度。
「ふう・・・」
思わず溜息を付いてしまい「いけない!」と新郎を見た。
(落ち着かなければ・・・)
一生に一度の晴れ舞台であり、愛する方の妻になる大切な儀式なのである。
新郎新婦が立ち上がると、新郎が思わぬ行動に出た。
花嫁の傍らに来て抱き締めたのだ。
思わぬ出来事に狼狽するみゆきを構わず強く抱き締める優一。
白無垢を纏った身が温かく包まれていくようであった。
徐々に落ち着きを取り戻していくみゆき。
「これで大丈夫だね花嫁さん」
優一はみゆきの耳元で囁いて定位置に戻った。
(ありがとうございます)
みゆきは新郎に軽く頭を下げた。
夫婦の契り三々九度。
一献(小杯)は新郎から新婦から新郎。
二献(中杯)は新婦から新郎から新婦。
三献(大杯)は新郎から新婦から新郎。
新郎新婦の三三九度の杯を交わす儀式は無事に終わった。
これで優一とみゆきは大中小3つの盃で交互に御神酒を頂いた事で、永遠の契りを結んだのであった。
続いて、誓詞奏上。
新郎新婦は神前に進み一礼。
新郎が懐より誓詞を取り出した。
「今日の良き日に美遊姫神宮の第御前において、私どもは結婚の式を挙げました。この場において結びました夫婦の契りを、変わらぬ愛情と信頼を持って育み、相和し、相敬い、苦楽を共にし、明るく温かい生活を営み、終生変わらぬ二人の愛をお誓い致します。平成二十五年五月三日、夫横島優一」
「妻みゆき」
誓詞を玉串案の上に置いた後、新郎新婦の純で神前に玉串を捧げ、二礼二拍手一礼の作法で拝礼。
続いて結婚指輪の交換である。
みゆきは結婚指輪を長年勤めた会社の退職金で購入していた。
退職金の殆どは妻への際の慰謝料に充て、残りで結婚指輪を買っていたのだ。
愛する方は身ひとつで嫁いでくれば良いといってくれたので、せめてもの思いからなのである。
巫女から指輪を受けた新郎が、新婦の左手の薬指に指輪をはめ、続いて新婦が新郎の薬指に指輪をはめた。
最後に神職の挨拶である。
無事に婚礼が整った事を神殿に報告し、新郎新婦に祝福の言葉を述べた。
新郎新婦が神前に一礼をして式は滞りなく終了した。
神職と巫女に導かれて、本殿から新郎新婦は退場。
再度、石畳の回廊に敷かれた赤い毛氈を歩き戻っていきます。
また野次馬が集まってきて羨望の眼差しと称賛の声を発してきた。
やがて神職が立ち止ると新郎新婦は深々と頭を下げた。
介添人に導かれ記念の婚礼写真撮影が待っていた。
みゆきは緊張から解き放たれたように優一に笑みで話しかけた。
「旦那様」
それはみゆきが一時も早く言いたかった言葉であった。
2013-05-07

荘厳~華燭の淫典~【参】口腔奉仕

身じろぎもせず鏡に映る和装花嫁を見つめる、みゆき。
いつまで見ていても飽く事のない和装花嫁姿。
(あの方がお褒め下さった和装花嫁姿)
そう思うと益々鏡の中の和装花嫁に見惚れてしまう。
女装娘にはナルシストが多いと聞いた事がある。
(私も多分に漏れず自己陶酔型だったのね)
思わず鏡に向かって微笑んだ、その時。
ドアをノックする音がした。
「どうぞ」
ドアを開けて入ってきたのは、愛する殿方であった。
「おはようございます、みゆき様」
みゆきは慌てて立ち上がろうとしたが、優一に手で制されたので正座したまま深々と御辞儀をし、挨拶をした。
「おはようございます、優一様」
互いに名を呼び合う形になった。
2.png
それが恥ずかしやら嬉しいやらで、みゆきの口元から笑みが零れた。
「クスクス」
「可愛いなぁみゆきは・・・フフフ」
まるでこれで会うのが二度目とは思えない打ち解けた仲である。
他人がこの光景を見ていれば、間違いなくそうは見えないだろう。
「余程その姿でいたいのだな。式までは、まだまだ時間がある」
「私はこれから茶でも飲んで、それかゆっくりと仕度に取りかかるというのに」
新郎は今し方来たばかりでスーツ姿であった。
「まあ良かろう。飽きるまでその美しい和装花嫁姿を鏡に映して見ているが良い」
「有難うございます優一様」
「名前で呼ぶのも良いが式が終われば旦那様と呼ぶのだぞ」
「はい、承知しております」
みゆきは深々と頭を垂れた。
従順な花嫁である。
新郎はみゆきの前まで来ると仁王立ちになり、言葉を発した。
「みゆきの白無垢姿を見ていたら、私の分身が猛り狂ってきてしまったよ」
口元に不敵な笑みを浮かべる新郎。
「私の股間に触れてみなさい。さあ」
「えっ・・・」
急な命令にみゆきは躊躇した。
「さあみゆきの愛する男の股間を触りなさい」
拒む事は出来なかった。
みゆきは恐る恐る股間に手を触れた。
硬く、そして熱くなっているようだった。
「ベルトを外し中のモノを取り出しなさい」
みゆきは命令されるがままベルトを外し、ズボンのファスナーを下ろした。
下着の上からわかる程、股間はこれでもか!と言わんばかりに盛り上がっていた。
「す、すごい・・・」
手で触れてみた。
さっきよりも熱を感じ、肉感を感じる。
「下着を下ろしなさい」
「はい、優一様」
両手で下着を下ろすと、勢い良く跳ね上がるようにソイツは姿を現した。
「キャッ!」
みゆきの口から悲鳴にも似た声が迸った。
「大きい・・・」
そうそれはみゆきの股間から生えるソレよりも遥かに巨大であった。
「どうだ?私のチンポは?」
「凄いです・・・とても大きい」
「みゆきのモノとは比べ物にならないだろう?」
「ああ、優一様の意地悪・・・そんな事おっしゃらないでくださいませ」
「それはすまないな。みゆきは白無垢が似合う娘だものな・・・フフフ」
嘲笑するように笑う優一。
「みゆき御挨拶代わりにキスしなさい」
優一は巨大物をみゆきの口元に押し付けようとした。
「ああん・・・そんなはしたない事」
「はしたないだと?自分の愛する男のチンポにキスが出来ないのか?」
「いえ!申し訳ございません。決してそのような事は・・・はい!喜んでキスさせて頂きます」
みゆきは慌てて先端にキスをした。
チュッチュッと何度もキスの雨を降らしていく。
「次は舐めなさい」
「はい!舐めさせて頂きます」
今度は一心不乱に全体を舐めまわしていく。
入念にペロペロと舐め回す。
「やはりみゆきは可愛いなぁ。従順な所が花嫁らしくて素敵だよ」
「お誉め頂きまして、みゆきは嬉しゅうございます」
笑みを浮かべながら優一を見上げるみゆき。
「さていよいよだな。口一杯に頬張って扱きながら舌で愛撫しなさい。
「はい喜んで御奉仕させて頂きます」
予想された事だ。
拒否する事等出来る訳がなかった。
みゆきは意を決して大きく口を開けて巨大チンポを頬張っていく。
「んぐぐ・・・」
余りの巨大さに息が止まるかと思う程苦しかった。
それでも咥根元まで咥え込むと、口全体で扱き舌を絡めていく。
フェラチオなどした事がある筈もない。
懸命に見よう見まねで愛撫を加えていく。
「下手くそだが、愛を感じる口腔奉仕だな。初めてにしては上出来だ。文金高島田がずれても困るからな。この辺で良かろう」
「ぷはーっ!」
解放された口からはしたない声が漏れた。
そんな事を気にする余裕など無かった。
「申し訳・・・はーっ・・・ございません。これから御奉仕上手になるよう努力致しますので・・・ふう・・・御勘弁を・・・はぁっ・・・」
「それで良いのだよ、みゆき」
優一は自分で身支度を整えると花嫁控室を出て行った。
それと入れ替わるように化粧担当者が入ってきて、口紅を塗り直してくれた。
再び一人になったみゆきは口中に残る愛する方の男根の感触を忘れない内にと、口を開け、舌を絡める真似をして、まるで疑似フェラチオとでも言える動作を繰り返すのであった。
2013-05-06

荘厳~華燭の淫典~【弐】回想

みゆきは鏡の中の自分を、じっと見つめていた。
鏡に映るみゆきは白無垢姿である。
見た瞬間、誰の目にも美しい花嫁に見えるだろうが、実はみゆきは女性ではない。
男性なのであった。
みゆきがいる部屋は、和婚式を執り行う美遊姫神社の花嫁控室である。
男であるみゆきが、何故この花嫁控室に白無垢姿で座しているのか。
伊達や酔狂ではない。
みゆきはこれから花嫁として神前式に花嫁として臨席するのである。
勿論、花嫁みゆきにとっての花婿も別の控室で待機しているのだ。
みゆきにしてみれば、今こうして和装花嫁姿になった自分の姿は、未だに夢うつつと言える。
半年前まで、みゆきは普通の男性として生活していた。
それが何故?
みゆきは鏡の自分に見惚れながら、この半年間の出来事を回想して感慨に浸るのであった。

いつからか和装花嫁に憧れていたみゆき。
最初は和装花嫁の写真が掲載された本などを見ているだけで満足していました。
次第に写真を見るだけでは飽き足らず、和装花嫁さんになってみたいと思い、老舗の女装会館を訪れました。
妻子ある身であり女装会館に足を踏み入れるのは躊躇しましたが、和装花嫁願望を我慢出来なかったのです。
和装花嫁支度を終えた自分の花嫁姿を見ると綺麗な花嫁さんになっていました。
水白粉で白く塗られたお肌、きつく締められた掛下帯の締め付け感がたまりません。
正に至高のひと時、鏡に映る和装花嫁姿の自分を飽きる事無く見つめ続けるのでした。
みゆきは女装会館で撮影した写真を、誰かに見て欲しくてネットの女装写真掲示板に「和装花嫁みゆき」のネームで載せました。
その際、掲示したメールアドレスに絶倫王と名乗る男性からメールがきたのです。
メールの内容は「みゆき様の花嫁姿を見た時、心が震えるような感動を覚えました。「御美しい」「素敵だ」「これぞ私の思い描いていた和装花嫁だ・・・」溜息が出てしまったのです。元々私は女性よりも女装娘に魅力を感じる男です。特に和服姿の女装娘に惹かれます。みゆき様以前にも女装娘の和装花嫁写真を見た事はありましたが、どれもこれも、魅力的と言えるものはありませんでした。そんなある日、掲示板でみゆき様の和装花嫁姿と出会ったのです。私はみゆき様の大ファンになりました。美しい和装花嫁のみゆき様、よろしければ友達になって貰えないでしょうか」
絶倫王と名乗る男性からの美辞麗句に、みゆきはすっかり有頂天になり悦に入ってしまいました。
このメールが運命を変える事になるとは知る由もなく、友人承諾の返信をしたのです。
その後も絶倫王からは、みゆきの和装花嫁姿を絶賛するメールが何通も何通も届きました。
再度、女装会館を訪れ和装花嫁に変身し絶倫王へ写真添付のメールを送ります。
絶倫王からは気が狂わんばかりの賛美するメールが届きました。
みゆきはそのメールを読みながら胸を熱くしました。
返信すると今度は恋い焦がれんばかりのメールがきたのです。
みゆきの胸は、それまで以上にドキドキを早鐘を打ち始めました。
どうにかなってしまいそう。
みゆきまで恋い焦がれんばかりのメールを送ってしまったのです。
そんなやり取りが続きましたが、突然!
絶倫王から意外なメールが届きました。
「みゆき様さえよろしければ、ごっこをしてみませんか?結納と結婚式ごっこ」
ごっことは言え、結婚式。それも結納まで。
みゆきは、それまで以上にドキドキしながら詳細を求めるメールをしました。
絶倫王からの返信は「結納はホテルの一室を借りて二人きりで行います。ごっこではありますが結納品は正式な物を用意しますよ。服装ですがホテルの衣裳室に頼んで振袖を用意します。みゆき様は振袖のサイズ合わせに前もってホテルへ行ってください。御心配なく女装すると話は通しておきますから。さすがに結婚式は無理でしょうから、私は紋付き袴を着てみゆき様には白無垢と色打掛を着て貰って婚礼写真を撮りましょう」
まるで夢のような話に、みゆきは嬉々とせずにはいられなかった。
だがふっと冷静になって考えると、このような出来過ぎた話がある訳がない。
みゆきは訝しげにメールを送った。
返信は「確かに信じ難いお気持ちはわかります。私は信じて欲しいとしか言えません。私の想いが通じる事を願うばかりです。みゆき様の御都合の良い日をお知らせください。その上でホテルの衣裳室に振袖のサイズ合わせの予約を入れます」
みゆきはこの夢のような話を捨て切れなかった。
絶倫王が予約してくれた日。
仕事が休みの日なので家族には嘘をつく形で家を出た。
ホテルの衣装室に確認をすると「みゆき様」で予約が入っていた。
担当してくれた女性は、いつもと変わらぬ風で自然体で対応してくれたように見えた。
みゆきはサイズに合う振袖の中から白桃色の桜柄の振袖を選んだ。
「結納に相応しい華やかな振袖でございます」
と言いながら女性は微笑んだ。
初めて和装花嫁となった日からニカ月が経っていた。
振袖の衣裳合わせから一カ月後、みゆきは結納を執り行うホテルにいた。
勿論家族へは嘘をついてきた。
本当の事など言える訳がない。
前夜はなかなか寝付けなかった。
期待に胸膨らむ女性であるみゆきとこんな事をして良いのかと後悔しそうな男の自分。
葛藤する内、自然に眠りについていたようだ。
そわそわするのを妻や子供に気付かれないよう、そそくさと家を出た。
仕度の為に特別にホテルの一室があてがわれた。
髪はどうするのだろうと思っていると、日本髪の鬘が運ばれてきた。
胸が熱くなり、完全にスイッチが入ってしまった。
女装会館同様に女性用の下着を身に着けガウンを着て、メイク、鬘を付けられ、振袖の着付と進んで行く。
仕度が進んで行くに従い、不思議に気持ちが落ち着いていく。
まだこれが三度目のみゆきへの変身。
いつもの男の自分よりも落ち着いてしまう。
自然体の自分がそこにいた。
着付を終え、振袖姿の自分を鏡で見た瞬間。
(綺麗だわ・・・)
思わず見惚れてしまう自分がいた。
「余りの御美しさに見惚れてしまうのもわかりますが、婚約者の方がみゆき様がいらっしゃるのを今か今かと首を長くくしてお待ちですよ」
「あ、そうですわね」
みゆきは促されるままに婚約者の待つ部屋へ向かった。
部屋の前までは付き添ってくれたが、中へ入るのはみゆき一人である。
「失礼致します」
ドアをノックすると待ち構えたように扉が開き、中から男が現れた。
180cmはあろうかと思われる大きさにみゆきが唖然としていると、いきなり腕を掴まれ部屋へ誘われ、力強く抱き締められてしまった。
急な事で驚いたが、みゆきは心地良さを感じ身を任せた。
幸福に包まれるような感覚に、みゆきはひしっと身をよせていく。
どの位抱き合っていただろうか。
男がゆっくりみゆきの身を離していく。
「いやっ!」
思わずみゆきは叫んでいた。
いつまでもこの幸福感に浸っていたかったからである。
「やっと会えましたね。みゆき様」
男はみゆきを見つめていった。
「はい。みゆきもずっとお会いしとうございました」
みゆきは呼応するようにそう答えていた。
改めて男を見るとがっしりした体格で年は50代半ばといった所だろうか。
みゆきよりも年上だろう。
ちょっとほっとした。
遠慮せずに甘えられそうだ。
そんな事を考えるみゆき。
既に外見だけでなく心も女性化してしまっている。
「さあ結納式を始めましょう」
「はい」
結納式は男が用意した結納品を取り交わし滞りなく執り行われた。
前以て伝えていたのでサイズもぴったりの婚約指輪も嵌めて貰い、ごっこではなく正式な結納に思えてきた。
いや、これは正式な結納なのだ。
みゆきはそう強く言い聞かせていた。
(みゆきはこの方の花嫁になるのだわ)
本当にそう思えてきたのだ。
唯一結納金だけが用意されていなかったのだが、それに対して何も思う事はない。
結納式を終え「みゆき様、今度会う時は結婚式の日になりますね」
「はい」
みゆきは躊躇する事無くそう答えていた。
振袖から解き放たれて自宅へ向かう途中、現実に引き戻される感覚が嫌で嫌でたまらなかった。
家へ帰ると妻や子供に不機嫌に接する自分に気付いた。
(あー!嫌だ!嫌だ!)
夢のようなひと時を思い出し、余計そのギャップに気持ちが荒れた。
婚約者に会いたかった。
気が狂わんばかりに恋い焦がれる自分がどうしようもなかったのである。
就寝前、キッチンに行き婚約者から渡された錠剤を取り出した。
「気たるべく花嫁になる日に備えて、飲んで欲しい薬です」
と渡された物だった。
これが女性ホルモン剤である事は察しが付いていた。
普通の精神状態であれば飲んでしまえば取り返しが付かない方向へ誘われてしまう事が認識出来る。
だが今のみゆきには婚約者への熱い想いに、高揚した精神状態になっていた。
迷わず水で飲み干した。
それからというもの、毎日欠かさず摂取する日々。
微々ではあるが変化していくであろう身体に嬉々とする自分がいる。
その上で毎日待ち焦がれる婚約者からのメール。
メールが来ない日は家族に当たり散らす。
会社でも仕事が旨くいく訳がない。
変化する身体とは比例するように荒んでいく私生活。
そしてついに女性ホルモンを投与している事が家族にばれてしまう。
もはや家庭崩壊は免れない所まで来ていた。
その事を婚約者にメールで伝えると、待ってましたとばかりの返信。
「結婚式の日取りが決まりました。五月三日大安。場所は美遊姫神社。神前式。貴女を私の妻として迎え入れます」
このメールが決定的となった。
後先構わず会社に退職願を提出。
妻へは離婚届を渡し話も一切聞かず家を出た。
結婚式までは婚約者の用意してくれたマンションで暮らす事になっていた。
勿論、誰にも行先は伝える事はない。
これからは女として暮らすのだ。
一人暮らしのマンション。
結婚式のその日までやらねばならない事は山ほどある。
化粧も出来るようにならなければならない。
妻となるのだ。
料理も勉強しなければならない。
結婚式に備え、予約されているエステにも通うのだ。
慌ただしい日々を送り、ついにこの日を迎えた。
家族も社会的地位も全てを捨て去り、愛する人の元へ嫁ぐ。
後悔などする筈もない。
これはあの方がみゆきを我が物にしようと仕組んだ事に違いない。
それでも、これ以上の幸福があるのだろうか。
もう一度人生をやり直すのだ。
女性として・・・・
愛するあの方と一緒に・・・

鏡に映る白無垢姿のみゆきの胸の内は、感謝の想いでいっぱいであった。
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2013-05-05

荘厳~華燭の淫典~【壱】結婚式招待状

謹啓 陽春の候 皆様には益々ご清祥の事とお慶び申し上げます

さてこの度 私共両名は結婚式を挙げることになりました 

つきましては日ごろのご厚誼を感謝するとともに 

お世話になっている皆様に

結婚の証人としてご列席賜りたく 神前結婚式をあげることにいたしました

ご多用の折柄誠に恐縮でございますが 何とぞご出席くださいますようお願い申し上げます

                                   敬具

   
   日時  平成二十五年五月六日(月曜日) 開宴時間 未定

   場所  美遊姫神社
    
   平成二十五年五月吉日

         横島 優一
             みゆき
プロフィール

横島 優一

Author:横島 優一
私の妻であり理想の和装花嫁である『和装花嫁が大好きな女装娘みゆき』
渾身の愛を籠めて綴るこの凌辱和装花嫁小説の全てを、我が妻みゆきへ捧げる。
"Woman's disguise daughter Miyuki whom brides in Japanese dress love" who it is my wife, and is an ideal bride in Japanese dress
I give all of this bride novels that basket めて spells all love in Japanese dress to my wife Miyuki.

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夫・横島優一 「愛する妻君みゆきが和装花嫁姿で性肛の快楽に溺れ淫乱両性具有美性獣へと身も心も変貌していく様を御楽しみください」